医療費・支援制度

最大32回利用|京都市産前産後ヘルパー派遣【多胎・三子以降】

多胎妊娠・出産や第3子以降の出産家庭を対象に、家事や育児を支援するヘルパー利用料を京都市が助成する制度。

多胎・三子以降の産前産後、家事が回らなくなる前に知っておいてほしい制度がある

佐藤
室谷さん、ちょっと聞いてもいいですか。知人が来年、双子を出産予定で、上に2歳の子もいるんですよ。もう今から「どうしよう」ってパニック状態で。
室谷
ああ、それは大変ですね。双子だと産後は特に手が足りなくなりますよ。でも、京都市に住んでいるなら、まさにその状況を想定した制度があるんです。
佐藤
えっ、ほんとに?どんな制度ですか?
室谷
「産前産後ヘルパー派遣事業」といって、多胎児(双子・三つ子など)や第三子以降を出産する家庭に、家事・育児を手伝うヘルパーを派遣してくれる制度です。しかも市が費用を大きく助成するので、利用者の自己負担はかなり抑えられます。
佐藤
自己負担が抑えられる、というのはどのくらいですか?
室谷
世帯の状況によっては完全に無料にもなります。生活保護受給世帯や市民税非課税世帯は利用料が0円です。それ以外のご家庭でも、1回30分あたり400円から利用できます。育休中でも気軽に使える水準ですよ。
佐藤
それは知らなかったです。まず制度の全体像を教えてもらえますか?
室谷
わかりました。この記事で、対象者・期間・回数・料金・申請方法まで全部まとめて解説しますね。

京都市産前産後ヘルパー派遣事業の概要図

この制度でできること・できないこと

佐藤
そもそも、ヘルパーさんって具体的に何をしてくれるんですか?
室谷
大きく分けて「家事サポート」と「育児サポート」の2種類があります。家事では食事の準備・後かたづけ、洗濯、掃除・整理整頓、買い物といった日常的なことを全部カバーしています。
佐藤
育児サポートはどんなことをしてくれるんですか?
室谷
授乳や食事介助、おむつ・衣類の交換、沐浴・入浴介助、上の兄弟の世話なども対応しています。産後に一番きつい部分ですよね。
佐藤
兄弟の世話もしてもらえるんですか!それはありがたいですね。
室谷
そうなんです。双子を出産した後に上の子の世話で手が回らない、というケースを想定して設計されていますから。

:::pointbox{title="ヘルパーさんに頼める援助内容"} 【家事に関するもの】

  • 食事の準備・後かたづけ
  • 衣類の洗濯・補修
  • 居室等の掃除・整理整頓
  • 生活必需品の買い物
  • その他必要な家事援助

【保育・育児に関するもの】

  • 授乳・食事介助
  • おむつ・衣類交換
  • 沐浴・入浴介助
  • 児童の兄弟(児童)の世話
  • その他必要な育児援助 :::
佐藤
逆に、ヘルパーさんに頼めないことはありますか?
室谷
医療行為や介護行為はできません。また、京都市が「本事業の支援が特に必要」と認めた方が対象なので、申請したら必ず使えるわけではなく審査があります。ヘルパーの状況によっては希望通りに調整できないこともあります。

:::warning{title="注意: ヘルパー確保について"} ヘルパーの状況によっては、希望する日時や回数に調整がつかない場合があります。産前2か月から申請受付が始まるので、できるだけ早めに区役所へ相談することをおすすめします。特に双子・三つ子を出産予定の方は早め早めの行動が大切です。 :::

佐藤
早め行動が大事なんですね。じゃあ、対象者の条件を教えてもらえますか?

誰が使えるの?対象者の条件

佐藤
知人は双子を出産予定で、上に2歳の子どもがいますが、この制度を使えますか?
室谷
使えますよ。対象者は2パターンあります。1つ目が「多胎児(双子・三つ子・それ以上)を妊娠中または出産後」のケース。2つ目が「小学生以下の子が3人以上いる世帯で、第三子以降を妊娠中または出産後」のケースです。
佐藤
知人は双子だから1つ目に該当しますね。ちなみに「上の子がいる」という条件はありますか?
室谷
多胎妊娠・出産の場合は、上の子の人数に関係なく対象になります。双子や三つ子なら、初産でも使える制度です。
佐藤
じゃあ第三子以降のパターンはどうなりますか?
室谷
第三子以降の場合は、小学生以下の子が「産前は2人以上、産後は3人以上」いる世帯が対象です。産前の段階(妊娠中)では「2人の子どもがいて、第3子を妊娠中」という状態で申請できます。
対象パターン 条件
多胎妊娠・出産 双子・三つ子等の妊娠中または出産後。上の子の人数は問わない
第三子以降の妊娠・出産 小学生以下の子が産前2人以上(産後3人以上)いる世帯で、第三子以降を妊娠中または出産後
佐藤
なるほど。それに加えて「家事が困難で、適切に家事を行える人が他にいない」という条件もありますよね?
室谷
そうです。「家事等が困難であり、かつ適切に家事等を行う方が他にいない」という要件があります。パートナーが在宅勤務で対応できる場合などは審査で判断されることになります。
佐藤
それはちゃんと区役所で相談して確認が必要ですね。次は、どのくらいの期間・回数使えるのかを教えてもらえますか?

派遣期間と利用できる回数

佐藤
産前産後の期間ってどのくらい使えるんですか?
室谷
パターンによって異なります。第三子以降の場合は、出産予定日の2か月前から出産後2か月まで。多胎児の場合は、出産予定日の2か月前から出産後1年まで使えます。
佐藤
双子は産後1年使えるんですね!それはかなり手厚いですね。
室谷
多胎育児は本当に体力的・精神的に消耗しますから。1年間サポートがあるのは大きいと思います。利用できる回数も、多胎の場合は最大32回と、第三子以降の16回の倍になっています。
区分 派遣期間 最大利用回数
第三子以降の産前産後 出産予定日の2か月前〜出産後2か月 16回以内
多胎児の産前産後 出産予定日の2か月前〜出産後1年 32回以内
佐藤
1日に何時間使えるんですか?
室谷
1日1回30分単位で、最大2時間まで利用できます。利用できる曜日は月曜から日曜(年末年始を除く)で、利用可能時間は午前8時から午後6時までです。
佐藤
土日も使えるんですね。パートナーが仕事のときでも対応できそう。
室谷
そうですよ。ただ1回30分単位なので、実際に動ける時間は最大2時間というところが上限です。32回フルで使えば、延べ最大64時間のサポートを受けられる計算になりますね。
佐藤
利用料の話も詳しく聞かせてください。

利用料はいくら?世帯区分別の料金

佐藤
料金体系が少し複雑そうですが、整理してもらえますか?
室谷
シンプルに言うと、生活保護受給世帯か市民税非課税世帯であれば利用料は完全無料です。それ以外の世帯は、利用時間に応じて料金が発生します。
佐藤
一般的な世帯だとどのくらいかかりますか?
室谷
利用時間に応じて段階的に変わります。30分以内なら400円、1時間以内なら800円、1時間30分以内なら1,200円、最長2時間で1,600円です。
世帯区分 利用料(1回あたり)
生活保護受給世帯・市民税非課税世帯 0円(無料)
その他の世帯(30分以内) 400円
その他の世帯(30分〜1時間以内) 800円
その他の世帯(1時間〜1時間30分以内) 1,200円
その他の世帯(1時間30分〜2時間以内) 1,600円
佐藤
1回2時間使っても1,600円ですか。それはかなり安いですね。
室谷
そうです。通常、家事代行サービスは2時間で3,000〜5,000円くらいかかることが多いですから、市が大部分を助成していることがわかります。
佐藤
多胎で32回フル利用すると最大でいくらかかりますか?
室谷
毎回2時間で最大2時間分の料金を払うとして、1,600円×32回=51,200円ですね。でも1時間だと800円×32回=25,600円、30分だと400円×32回=12,800円という感じです。市民税非課税世帯なら0円で32回分のサービスを受けられます。
佐藤
制度の対象になれるかどうかで、かなり差が出てきますね。次は申請の流れを教えてもらいたいのですが。

申請の流れ

室谷
申請の大まかな流れを説明しますね。まず窓口は、お住まいの地域の区役所・支所の「子どもはぐくみ室 子育て相談担当」になります。右京区京北出張所管内の方は、京北出張所保健福祉第一担当に相談してください。
佐藤
申請のタイミングはいつがいいですか?
室谷
申請受付は、派遣を希望する月の2か月前から開始されます。たとえば3月にヘルパーを利用したければ、1月から申請できます。早めに動くほど、希望通りのスケジュールで調整しやすくなります。
佐藤
令和7年4月からオンライン申請も始まったんですよね?
室谷
そうです。2025年4月1日(令和7年4月1日)からオンラインでも申請受付が始まりました。ただしオンライン申請を希望する場合は、まずお住まいの区役所・支所の担当に相談してから進める形になっています。
佐藤
窓口に行かなくてもよくなったのは、産前産後の身体には助かりますね。次は必要書類を教えてもらえますか?

申請に必要な書類

佐藤
申請書類は何を用意すればいいですか?
室谷
基本は「利用申請書(第1号様式)」です。これは区役所・支所の窓口に置いてあるほか、京都市の公式ページからPDFをダウンロードすることもできます。
佐藤
それ以外の書類は?
室谷
世帯状況を証明するための「世帯全員の住民票」が必要です。ただし、申請書の「調査同意欄」に同意することで、書類提出を省略できる場合があります。

:::pointbox{title="申請書類チェックリスト"} 【全員必要】

  • 利用(変更)申請書兼情報提供等同意書(第1号様式)

【世帯状況を証する書類(同意省略がなければ必要)】

  • 世帯全員の住民票等

【生活保護受給世帯のみ追加】

  • 生活保護受給証明書

【市民税非課税世帯のみ追加】

  • 利用年度分(4〜6月申請の場合は前年度分)の世帯全員の非課税証明書 ※ 児童生徒は除く :::
佐藤
市民税非課税証明書は、4〜6月は前年度分でいいんですね。
室谷
そうです。これは確定申告のサイクルと合わせた仕組みです。最新年度の証明書が発行されていない時期(4〜6月)は前年度分を使う、という運用になっています。
佐藤
なるほど。書類が揃ったら早速申請できますね。利用が始まった後に変更があった場合はどうしますか?
室谷
住所や世帯構成、世帯区分(市民税の課税状況など)が変わった場合は、変更の届出が必要です。同じく区役所・支所の担当窓口に「利用申請書(変更)」を提出してください。逆に、必要がなくなって途中で終了したいときは「利用終了届(第8号様式)」を提出します。どちらの様式も公式ページからダウンロードできます。
佐藤
わかりました。申請の流れは把握できました。ここでよくある疑問についても聞かせてください。

申請から派遣までのフロー図

よくある質問

佐藤
「双子が生まれたのが1年より前だけど、まだ産後の支援が必要」という場合は使えますか?
室谷
残念ながら、多胎児の場合の支援期間は「出産後1年まで」と決まっています。派遣期間を過ぎてしまうと、この制度は利用できません。ただし、他の産後支援制度を利用できる可能性はあるので、区役所に相談してみてください。
佐藤
双子の場合、1年は本当にあっという間に過ぎそうですね。申請は早めに大事ですね。
室谷
そうですね。産前2か月前から申請できるので、妊娠が確定したらすぐ情報収集を始めましょう。
佐藤
パートナーも在宅で家事を手伝えるんですが、それでも使えますか?
室谷
「適切に家事等を行う方が他にいない」という要件があるので、パートナーが常時在宅で対応できる場合は審査で調整されることがあります。実際には仕事があって日中は不在というケースがほとんどですから、その状況を担当窓口にしっかり説明してください。
佐藤
申請したけど「審査に通らなかった」ということもあるんですか?
室谷
はい、あり得ます。京都市が「本事業の支援が特に必要と認めた者」が対象なので、全員が必ず通るわけではありません。また、ヘルパーの確保状況によって希望通りに派遣できないこともあります。不安な場合は、複数の産後支援制度を組み合わせて検討しておくと安心です。
佐藤
料金体系について、「4月〜6月申請で非課税証明書の年度が異なる」という話がありましたが、税額が変わりそうなタイミングに注意が必要ですね。
室谷
そうです。もし途中で課税状況が変わったら、すぐに変更届を出してください。利用料の区分も変わる可能性があります。

:::warning{title="税の課税状況が変わったら即届出!"} 利用開始後に世帯の市民税課税状況(非課税→課税など)が変わった場合は、速やかに区役所・支所の担当窓口へ変更届を提出してください。放置すると利用料の区分が実態と食い違ったまま続く場合があります。届出は「利用(変更)申請書兼情報提供等同意書(第1号様式)」で行います。 :::

佐藤
ちゃんと変更手続きをしないといけないんですね。それと、この制度と一緒に使える他の制度も知りたいです。

組み合わせて使える関連制度

佐藤
このヘルパー派遣事業と一緒に活用できる制度って、他にもありますか?
室谷
ありますよ。特に産後ケアとセットで活用する家庭が多いですね。京都市には、京都市産後ケア利用料助成 2026と京都市訪問型産後ケア利用料助成 2026という制度があります。助産師や看護師等による産後のケアを助成してくれる制度で、ヘルパーの家事サポートとは異なる専門的なサポートが受けられます。
佐藤
産後ケアとヘルパーは、それぞれ別の目的で使うんですね。
室谷
そうです。産後ケアは「授乳や赤ちゃんのお世話に関する専門的なアドバイス・ケア」、ヘルパーは「家事全般・上の子の世話」という形で役割分担ができます。
佐藤
多胎妊娠の場合は健診費用の助成もありましたよね?
室谷
はい、多胎妊婦の追加健康診査費用助成という制度があります。多胎妊娠は健診回数が増えるので、その費用を助成してくれる制度です。産後ヘルパーを使う前の妊娠期から、この制度でサポートを受けられます。
制度名 補助内容 対象
産前産後ヘルパー派遣事業(本制度) ヘルパー派遣費用の助成 多胎・第三子以降の妊産婦
京都市産後ケア利用料助成 2026 産後ケアサービス利用料の助成 産後1年未満の母子
京都市訪問型産後ケア利用料助成 2026 訪問型産後ケア利用料の助成 産後1年未満の母子
多胎妊婦の追加健康診査費用助成 健診費用の追加助成 多胎妊娠中の妊婦
京都市妊婦健康診査費用助成 2026 妊婦健診費用の助成 京都市内の全妊婦
佐藤
妊娠期から産後まで、段階的に使える制度が揃っているんですね。
室谷
そうです。妊娠確定→妊婦健診費用助成、多胎なら追加健診費用も助成、産前産後はヘルパー派遣、産後は産後ケア利用料助成、という流れで利用していくと、トータルの負担をかなり抑えられます。
佐藤
まとめの基本情報も確認したいです。

この制度の基本情報まとめ

佐藤
制度全体の基本情報をまとめてもらえますか?
室谷
はい、ポイントを整理しますね。
項目 内容
制度名 産前産後ヘルパー派遣事業
実施機関 京都市
対象地域 京都市内
対象者 多胎児を妊娠・出産した母親、または第三子以降を妊娠・出産した母親(要件あり)
利用期間 第三子: 出産予定日2か月前〜出産後2か月 / 多胎: 出産予定日2か月前〜出産後1年
最大利用回数 第三子以降: 16回 / 多胎: 32回
利用時間 1日1回・30分単位・最大2時間
利用料 無料(非課税世帯)〜1,600円(最大2時間の一般世帯)
申請先 各区役所・支所の子どもはぐくみ室子育て相談担当
オンライン申請 2025年4月1日(令和7年4月1日)より受付開始
問い合わせ先 075-222-3939(京都市子ども家庭支援課代表)
公式ページ https://www.city.kyoto.lg.jp/hagukumi/page/0000206563.html
佐藤
ありがとうございます。改めて、この制度を活用するために最初にやることは何ですか?
室谷
まずお住まいの区役所・支所の子どもはぐくみ室に相談の電話(075-222-3939)を入れることです。担当者から具体的な手続きを案内してもらえます。オンライン申請も2025年4月からスタートしているので、時期や方法は担当窓口で確認してみてください。
佐藤
産前から動いておくことが大事なんですね。
室谷
そうです。ヘルパー確保には時間がかかることもあるので、妊娠が確定したらすぐに情報収集して、余裕を持って申請するのが理想です。多胎や三子以降の育児は体力勝負です。使える制度は全部使って、無理なく乗り越えてほしいです。

:::pointbox{title="お問い合わせ先"} 申請窓口: お住まいの区役所・支所の子どもはぐくみ室 子育て相談担当 (右京区京北出張所管内の方は 京北出張所保健福祉第一担当へ)

代表電話: 075-222-3939(京都市 子ども家庭支援課)

公式ページ: 第三子以降及び多胎の産前産後ヘルパー派遣事業 :::

一次情報・申請先: 京都市

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、制度は改正される場合があります。最新の要件・金額は必ず上記の公式ページや窓口でご確認ください。