医療費・支援制度

助産師が自宅に来る!京都市訪問型産後ケア利用料助成 2026

助産師が家庭を訪問する産後ケアの利用料を京都市が助成する事業。2026年8月からの利用方法と対象時期を案内する。

助産師が自宅に来てくれる産後ケアが始まった

佐藤
室谷さん、「スマイルママ・ホッと事業」って知ってます?
室谷
もちろん知ってますよ。京都市が2014年7月から実施している産後ケア事業ですね。産科医療機関や助産所に宿泊や日帰りで行って、助産師さんに心身のケアをしてもらえる制度です。
佐藤
産後の入院・日帰りはわかるんですけど、それって産後ヘロヘロの状態で外出しないといけないじゃないですか。つらくないですか?
室谷
そう、そこが長年の課題だったんですよ。「施設に行くのが大変」「上の子の預け先がない」「外出自体が怖い」って声は多くて。で、令和8年(2026年)8月1日から「アウトリーチ(訪問型)」が新しく始まりました。助産師さんが自宅に来てくれるタイプです。
佐藤
えっ、家に来てくれるんですか!それは本当に助かりますね(笑)
室谷
ですよね。外出できない状況でも、授乳のコツを教えてもらったり、沐浴の方法を実演してもらったり、産後の体の回復状況をチェックしてもらったりと、しっかりしたサポートが自宅で受けられます。京都市のスマイルママ・ホッと事業がまた一段と充実した感じです。
佐藤
費用はどのくらいかかるんですか?
室谷
1回(2時間)あたりの利用料は所得に応じて異なります。詳しく見ていきましょう。次のセクションで利用料の仕組みをしっかり解説しますね。

利用料の仕組み:所得区分で大きく変わる

訪問型産後ケア 利用料の仕組み(1回2時間あたり)

佐藤
所得によって料金が違うんですか?具体的にどのくらい変わるんでしょう?
室谷
大きく4つの階層に分かれています。まずはテーブルで確認してみましょう。
階層区分 対象世帯 減免前(1回2時間) 減免後(実際の自己負担)
A階層 利用者と夫の前年所得合計730万円以上 1,000円 500円
B階層 課税世帯(年収730万円未満) 1,000円 無料
C1階層 非課税世帯 0円 無料
C2階層 生活保護世帯 0円 無料
佐藤
えっ、B階層から無料なんですか!
室谷
そうなんです。課税世帯でも年収730万円未満なら実質無料で使えます。かなり手厚い助成ですよね。A階層の方でも1回500円。2時間プロの助産師さんに来てもらって500円は破格です。
佐藤
A階層の「年収730万円以上」の判定って、どうやってするんですか?
室谷
利用者本人と夫の前年の所得を合算した金額で判定します。1月から5月に申請する場合は前々年の所得が使われます。申請時に京都市が所得状況を確認してくれる仕組みです。
佐藤
自分がどの階層になるかは、申請してみないとわからない感じですか?
室谷
そうです。ただ注意点がひとつあって、利用日までに所得確認が間に合わない場合は、一旦A階層の料金(1,000円)を払って後日差額を返金してもらう流れになります。驚かないように先に知っておくといいですね。
佐藤
そういうケースもあるんですね。覚えておきます。ところで、1回2時間ってことは、少し長めに使いたい場合はどうなるんですか?
室谷
連続する時間であれば1日2回まで(最大4時間)使えます。たとえば「午前10時から午後2時まで4時間」という使い方はOKです。ただ「午前10時から正午の2時間+午後2時から午後4時の2時間」のような非連続は不可です。1日のサービス時間は午前9時から午後5時の範囲で予約します。
佐藤
なるほど、連続している必要があるんですね。利用できる回数の上限はありますか?
室谷
あります。産後デイケアとアウトリーチを合わせて合計7回までが上限です。産後ショートステイ(宿泊)は別枠でさらに7回使えますので、3種類すべて活用すると最大14回もサポートが受けられます。
佐藤
14回! かなり余裕がありますね。
室谷
さらに、双子や三つ子など多胎児のご家庭は特別対応があります。アウトリーチに限り追加でもう7回使えるんです。多胎ならアウトリーチだけで最大14回になります。
区分 利用回数上限
産後ショートステイ 7回(宿泊型・別枠)
産後デイケア+アウトリーチ 合計7回
アウトリーチ追加(多胎児限定) さらに7回
佐藤
双子ちゃん・三つ子ちゃんの家庭には特に手厚いんですね。申請の方法や流れも教えてください。

申請の流れ:4営業日前が絶対の締め切り

訪問型産後ケアの申請の流れ

室谷
申請には2つのパターンがあります。「希望の助産師さんが決まっている場合」と「まだ決まっていない場合」です。順番に説明しますね。
佐藤
STEP 2で「4営業日前までに」ってありましたけど、これ絶対ですか?
室谷
絶対です。これが一番の注意ポイントで、利用日の4営業日前(土日祝除く)までに申請しないと原則利用できません。直前に申し込んでも受け付けてもらえない可能性が高いので、早めの手続きが必須です。
佐藤
「今週末使いたい!」ってなっても遅いんですね。
室谷
そうなんです。いざ産後がつらくなってから調べて申し込もうとしても間に合わないケースがあります。妊娠中にあらかじめ制度を把握して、産後すぐ動けるよう準備しておくのがベストです。
佐藤
電子申請が難しい方はどうしたらいいんですか?
室谷
電子申請が難しい場合は、お近くの「子どもはぐくみ室」に相談してください。電話での問い合わせも受け付けています。

:::warning{title="注意:妊娠中の申請はできません"} このサービスは産後の利用が前提です。妊娠中に事前申請することはできません。産後に赤ちゃんが生まれてから申し込んでください。 :::

佐藤
申請資格のことも確認させてください。誰でも使えるんですか?

対象者と利用条件

室谷
基本的な対象は京都市に住民票があり、京都市内に居住している産後1年未満の母親とその赤ちゃんです。
条件 詳細
住所 京都市に住民票があり、実際に居住している
対象期間 産後1日目〜1歳未満
利用希望 本人が希望すること
佐藤
産後1日目から使えるんですね!退院後すぐでも大丈夫なんですか?
室谷
制度上は産後1日目から可能ですが、退院直後は体力的に厳しい時期でもあります。助産師さんと相談しながら無理のないタイミングで利用するのが現実的です。
佐藤
逆に使えないケースはありますか?
室谷
いくつかあります。注意しておきたいのはこちらです。

:::warning{title="利用できないケース"}

  • 風邪症状や発熱がある方 — 体調が優れないときは利用不可
  • 乳腺炎や感染症等で医療機関の受診・治療が必要な方 — まずは医療機関へ
  • サービス利用時に体調不良の方が在宅している場合 — 訪問できない場合があります :::
佐藤
体調不良だとサービスが受けられないんですね。当日キャンセルしたい場合は?
室谷
キャンセルは利用日の前日の午前10時までに連絡してください。それまでに連絡がなかった場合は、利用料の全額が請求されます。当日朝に体調が悪くなった場合でも、前日の10時を過ぎていると全額負担になってしまうので要注意です。
佐藤
早めにキャンセル連絡ですね。サービス内容も詳しく教えてもらえますか?

サービス内容:助産師さんが自宅でできること

室谷
訪問型産後ケアで提供されるサービスは多岐にわたります。

:::pointbox{title="訪問型産後ケアのサービス内容"}

  • 母体管理・生活相談 — 産後の体の回復状況チェックと生活アドバイス
  • 乳房ケア — 乳房手当て、乳腺炎の予防や対処
  • 赤ちゃんの発育チェック — 体重・体長・発達の確認
  • 体重・排泄チェック — 赤ちゃんの健康状態の観察
  • スキンケア — 肌トラブルへのアドバイス
  • 授乳指導 — 授乳の方法・姿勢・量のアドバイス
  • 沐浴の実施・指導 — 入浴の方法を実演して教える
  • 在宅育児のアドバイス — 自宅での育児全般のサポート
  • カウンセリング — 産後うつや育児不安への心理的サポート
  • 離乳食の相談 — 離乳食を始める準備や進め方のアドバイス :::
佐藤
かなりいろんな面をカバーしてますね。授乳の仕方を実際に自宅で教えてもらえるのは助かりますよ。
室谷
ですよね。施設に行くと「見知らぬ場所で慣れない環境でバタバタ」ってなりがちですが、自宅なら普段の環境でゆっくり教えてもらえます。特に沐浴は実際の浴室でやり方を見てもらえるのが大きなメリットです。
佐藤
確かに(笑)病院でのデモと自宅のお風呂じゃ全然違いますもんね。ひとつ確認なんですが、家事もやってもらえるんでしょうか?
室谷
これは大事なポイントです。このサービスは家事ヘルパー制度ではありません。洗濯・掃除・料理といった家事は対象外です。あくまで助産師が「母体と赤ちゃんのケア・育児指導」に専念するサービスです。家事サポートが必要な場合は別の制度を使う必要があります。
佐藤
わかりました。育児・母体ケアが専門なんですね。そのあたりで似たような制度との違いも気になりますね。

他の産後支援制度との比較

室谷
産後に使えるサービスは複数あります。整理しておきましょう。
制度名 内容 場所
訪問型産後ケア(本制度) 助産師が自宅を訪問してケア 自宅
産後デイケア 施設に日帰りで来て母子ケア 助産所・クリニック等
産後ショートステイ 施設に宿泊して休養・ケア 助産所・クリニック等
産前産後ヘルパー 家事・育児の手伝いに来る 自宅
佐藤
産後ショートステイとデイケアは施設に行く、ヘルパーは家事も頼める、訪問型は専門的な母子ケアが自宅で受けられる、ということですね。
室谷
その通りです。自分の状況に合わせて使い分けるのがポイントです。体力が回復して外出できるようになったら施設型を使って、その前の段階では訪問型を活用する、という流れが理想的かもしれません。
佐藤
特に産後すぐのタイミングが一番しんどいじゃないですか。訪問型が使えることで、産後直後のゴールデンタイムを逃さずケアを受けられるわけですね。
室谷
まさに。産後48時間以内から助産師さんに授乳の細かいコツを教えてもらえると、後々の母乳育児がうまくいく確率が上がると言われています。施設に行けない時期に自宅でサポートを受けられるのは本当に大きい。
佐藤
逆に施設型(デイケア・ショートステイ)の方が優れている点はありますか?
室谷
施設型には施設型の良さがあります。産後のショートステイは宿泊できるので、パートナーへの育児指導も一緒に受けられたり、施設の設備を使った本格的な乳房ケアが受けられたりします。訪問型と施設型を組み合わせて使うのが理想的です。
佐藤
産後ヘルパー制度とも違うんですよね?
室谷
全然違います。産前産後ヘルパーは家事を手伝ってくれる制度で、訪問型産後ケアはあくまで医療的・専門的な育児サポートです。お掃除やお洗濯は頼めませんが、代わりに赤ちゃんの発育不安を専門家にその場で解消してもらえるわけです。
佐藤
役割がはっきり分かれているんですね。出産前後の制度でいえば、他にも押さえておいた方がいいものはありますか?
室谷
国の制度でいえば出産育児一時金と出産手当金は基本中の基本です。また産婦健康診査の公費助成や妊婦健康診査の公費助成も活用してみてください。京都市の訪問型産後ケアはこれらの上に乗せて使える、地域密着型の上乗せ支援です。
佐藤
制度を組み合わせて使えるんですね。賢い使い方を教えてください。

制度の賢い使い方・攻略法

:::pointbox{title="訪問型産後ケアを最大限活用するポイント"}

  • 妊娠中に制度の存在を把握しておく — 産後にバタバタしてから探すと4営業日前の締め切りに間に合わない。妊娠中に京都府助産師会のホームページで担当助産師をリサーチしておくと安心
  • 産後すぐ「使う気がなくても」問い合わせる — 「まだ必要ないかな」と思っていても、思ったより疲弊している産後は珍しくない。余裕があるうちに連絡先を控えておく
  • 産後デイケアと組み合わせる — 体力が回復してきたら施設型のデイケアを活用。7回の枠を計画的に使うと長期間サポートが受けられる
  • 多胎児の方は必ずアウトリーチ特例を確認 — 追加7回の特典があるので絶対に確認すること
  • 電子申請フォームのアクセス方法を事前に確認 — 京都市公式ページからアクセス。産後に慌てて探さないよう、ブックマークしておくのがおすすめ :::
佐藤
なるほど、準備が大事ということですね。双子の方は特に得する制度なんですね。
室谷
そうですね。多胎家庭は育児の大変さが単胎の比ではないので、アウトリーチ追加7回は最大限活用してほしい特典です。産後すぐから積極的に使っていきましょう。
佐藤
気になるのが、助産師さんを「希望の人を指名できる」というのが書いてあったんですが、どうやって選べばいいんですか?
室谷
京都府助産師会のホームページに登録助産師の一覧が掲載されています(令和8年8月現在)。担当可能なエリアや専門性を見て選ぶことができます。ただし、予約状況によっては希望通りにならない場合もあります。
佐藤
まずは一覧を見てから連絡する感じですね。助産師の選び方で何かポイントはありますか?
室谷
いくつかあります。まず地域的に近いことが重要です。訪問型なので、自宅から遠すぎると助産師さんの負担が大きいし、緊急の場合に困ることもあります。次に、得意分野を確認するのも良いです。母乳育児に強い人、多胎育児の経験が豊富な人など、それぞれ専門があります。
佐藤
産後のメンタルが落ち込んでいる場合は特に誰に相談すればいいですか?
室谷
訪問型産後ケアの中にカウンセリング(心理面のケア)も含まれていますので、まず助産師さんに正直に話してみてください。産後うつは10〜15%のお母さんに起きると言われていて、決して珍しくありません。「弱い自分」を責めるより、専門家に頼るのが正解です。状況に応じて、精神科や心療内科への紹介につないでもらえることもあります。
佐藤
産後うつになってからでも利用できますか?
室谷
利用要件に「精神的に健康でないといけない」という縛りはありません。ただ、体調によっては訪問が難しいケースもあります。まずは子ども家庭支援課(075-222-3939)に状況を話して、どのような支援が受けられるか相談してみましょう。産後ケア以外の地域の支援につないでもらえることもありますよ。
佐藤
まずは一覧を見てから連絡する感じですね。では、この制度の基本情報をまとめてください。

基本情報まとめ

項目 内容
制度名 京都市スマイルママ・ホッと事業 アウトリーチ(訪問型)産後ケア
実施機関 京都市 子ども若者はぐくみ局 子ども若者未来部 子ども家庭支援課
開始時期 令和8年(2026年)8月1日から
対象者 京都市に住民票がある産後1年未満の母親とその乳児
サービス提供時間 1回2時間まで・1日最大4時間(連続する場合)
利用時間帯 午前9時〜午後5時
利用回数上限 産後デイケアと合わせて合計7回(多胎児はアウトリーチのみ追加7回)
利用料(A階層) 500円(年収730万円以上)
利用料(B・C階層) 無料
申請方法 電子申請(利用日の4営業日前までに)
問い合わせ先 子ども家庭支援課 TEL 075-222-3939 / FAX 075-251-1133
公式ページ 京都市スマイルママ・ホッと事業 アウトリーチ
佐藤
わかりやすくまとめてくれてありがとうございます。最後によくある質問にも答えてもらえますか?

:::pointbox{title="問い合わせ先"} 京都市 子ども若者はぐくみ局 子ども若者未来部 子ども家庭支援課

TEL: 075-222-3939 / FAX: 075-251-1133

公式ページ(京都市スマイルママ・ホッと事業 アウトリーチ) :::

よくある質問

佐藤
1歳になった翌日から使えなくなるんですか?
室谷
そうです。利用対象は生後1年未満ですので、お子さんが1歳の誕生日を迎えた日からは利用できません。1歳になる前に計画的に使い切ることをおすすめします。
佐藤
仕事に復帰していても使えますか?
室谷
利用条件に「仕事をしていない」という要件はありませんので、育休中でも職場に復帰していても使えます。ただ、訪問時間が午前9時から午後5時の間なので、平日仕事がある方は調整が必要です。
佐藤
赤ちゃんが双子で産後デイケアを4回使っていたら、アウトリーチの残り回数はどうなりますか?
室谷
通常枠のデイケア+アウトリーチ合算7回から4回使ったので、残り3回ですね。でも多胎児の場合はアウトリーチ専用の追加7回があるので、アウトリーチとして追加でさらに7回使えることになります。トータルでアウトリーチ10回(残り3回+追加7回)です。
佐藤
なるほど、追加枠は別で計算されるんですね。申請後に「やっぱり使わなかった」場合はどうなりますか?
室谷
申請はしたけど利用しなければ費用は発生しません。ただし、キャンセルは利用日前日の午前10時までに助産師さんや京都府助産師会に連絡してください。それを過ぎると全額負担になってしまいます。
佐藤
前日の10時は早いですね。しっかり覚えておきます。
室谷
ここが一番トラブルになりやすいポイントなので、ぜひ。何かあれば早めに連絡するクセをつけておくといいですよ。

:::pointbox{title="制度を利用する前に確認すべきこと"}

  • 住民票が京都市にあること(居住実態も京都市内)
  • 赤ちゃんが産後1年未満であること
  • 利用日の4営業日前までに電子申請できること
  • 体調が良好で感染症等がないこと(風邪・発熱・乳腺炎の治療中は不可)
  • キャンセルは前日の午前10時までに連絡すること :::
佐藤
今日教えてもらったことが全部まとまってる感じです。産後ケアって大事ですよね。
室谷
本当にそうです。産後は「頑張らなきゃ」ってなりがちですが、プロに頼れる仕組みがあるなら積極的に使ってほしい。京都市に住んでいて産後1年未満なら、まずは子ども家庭支援課(075-222-3939)に電話して相談するところから始めてみてください。
佐藤
在宅でも専門的なサポートが受けられる制度が整っているのは嬉しいですね。ありがとうございました!
室谷
こちらこそ!出産・育児関連では出産育児一時金や産婦健康診査の公費助成など他の制度も組み合わせると、経済的負担をかなり抑えられますよ。体に無理しないで、使える制度はどんどん活用していきましょう。

一次情報・申請先: 京都市

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、制度は改正される場合があります。最新の要件・金額は必ず上記の公式ページや窓口でご確認ください。